喪中の節分行事ってしていいの?
節分行事はお祝い事?
ご家族が亡くなってから50日間は「忌中」、1年間は「喪中」となります。
この期間中に豆まきをしたり、恵方巻きを食べることはしない方が良いのでしょうか?
節分は、中国から伝わった陰陽道における重要な祭祀でした。
2月の節分は旧暦の大晦日にあたるため、旧年と新年の分岐点であり、また季節の替わり目には悪いことが起きると陰陽道では考えられていました。
新年に向けて、悪いもの(鬼)を追い払い、福を招き入れたいという願いをこめたものだと思われます。
これが中国から伝わり、日本で広まったのが節分の行事です。
節分は疫病などをもたらす悪い鬼や厄を追い払う厄払いの儀式で
お祝い事ではありません。
また仏教の教えとの関係もありません。
ですから喪中であっても、豆まきをする事自体に問題はありません。
恵方巻を食べるという行為も、お祝いごとではなく、
巻き寿司を食べることで福を巻くという意味合いがあります。
切らずに丸ごと食べるのは、縁を切らないという縁起を担いでいるから。
ぜひ恵方巻を食べて幸せを願いましょう。
今年の恵方は「北北西やや北」です。
では神社やお寺で開催される豆まきイベントに参加することはどうなのでしょうか?
神社は神様のおられる神聖な場所で、死を「穢れ」と考えるため
「忌中(ご家族が亡くなってから50日間)」に神社の鳥居をくぐってはいけないとされています。
「喪中(ご家族が亡くなってから1年間)」であれば参加しても問題ありません。
お寺は死を「穢れ」とする考えはないので
忌中でも喪中でも関係なく参加できます。
節分には体内の邪気を払い、福を呼び込みましょう。
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