神式の供養
供養は、宗教の違いで異なります。
日本は仏教と同様、神道も多くみられます。そもそも「供養」という言葉は仏教からきています。
しかし、神式では「家の守護神」となってもらうと考えられます。
このように、仏教と神道では「死」に対する考え方の違いがみられます。
神式では「祖霊舎」
仏教で仏壇にあたるものが、神式の祖霊舎です。
御霊舎(みたまや)、霊床(たまとこ)、霊棚(たまだな)、神道檀(しんとだん)と呼ばれることもあります。
神道では、故人は成仏してあの世に行くという考え方ではありません。霊となって、家庭の守り神として、家族を見守り続けてくれるのです。
そして、神式の仏壇にあたるものが、祖霊舎です。
中には、仏式の位牌にあたる「霊璽(れいじ)」を置きます。
霊璽というのは、故人や先祖の霊が宿る場所です。
また、その他には米や塩、ろうそく、水、さかき、酒、鏡といったシンプルな神具を飾ります。
感謝の気持を日々の礼拝で表す
・神棚の配置
神棚とは別に、祖霊舎を準備しますが、基本的には神棚よりも低い位置に置くようにします。
スペースがないなどの住宅事情によって、タンスの上に配置するという人も多いようです。
置く場所には正式な決まりはありません。
しかし、清らかな明るい場所に置くようにするとよいでしょう。
・礼拝は二礼二拍手一礼
神式では、葬儀などの儀式で二礼二拍手一礼をするシーンが多々あります。
知ってるという方も多いでしょう。
文字通り、2回礼をし、2回手を合わせ、1回深いお辞儀で終えます。
ここでいう「拍手」ですが、音をたてて拍手するのはいけません。
毎日の礼拝でも、音をたてないように、手をあわせるだけの「しのび手」がマナーです。
・感謝の気持が大事
このように仏式と神式では、供養の飾り方や道具、マナーも異なります。
しかし、家族が亡くなって持つ「悲しい気持ち」という根底にあるものは同じ。
亡くなった故人に対して「感謝の気持」を持ち、日々偲び供養をするという意味では、同じものではないでしょうか。
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