供養の方法
人がなくなると、儀式や法要、お盆、お彼岸といった節目に、故人の冥福を祈ります。
しかし、そういった節目以外の日でも、仏壇にむかって故人のことを思い浮かべながら、毎日供養したい人もいます。
日々、仏壇で手をあわせると、自分の心が安定します。
そして、落ち着き、さらにご先祖様に対しての感謝の気持が湧き上がってくるのではないでしょうか。
仏壇にお供えするものの基本
仏壇は仏様に対しての敬いの気持からお供えをします。
基本のお供えは、五供(ごくう)という「香」「花」「灯明」「浄水」「飲食」の5つがあげられます。
・香
日々の供養では、線香がよく使われます。
抹香は、葬儀や法要といった儀式の時に使われるものです。
線香を使う時には注意点があります。
ろうそくから線香に火をつけた時は、息を吹きかけて消すのではなく、手を使って仰いだり、振ったりして消すのが正しい方法です。
また、線香は宗派によって本数と立て方が異なります。自分の信仰している宗派にあわせて行うようにしましょう。
・花
仏壇に座って供養する人の気持を清める意味が、花にはあります。
故人が好きだった花や、季節の花など、新鮮で活き活きした花々をお供えしましょう。
ただ、匂いがきつい花、派手な花、とげのある花などは、仏壇にはそぐわないので、避けるようにしましょう。
・灯明
仏壇の中を明るく照らします。ろうそくを消すときには、線香と同様で、吹き消すのはNGになります。
・浄水
浄土真宗では水を供えませんが、その他の宗派では毎朝お水を供えます。水道水で構いません。
朝いちばんのお茶を仏様に飲んでいただくようにする人も多いようです。
・飲食(おんじき)
毎朝の炊き立てのご飯をお供えします。
お供えしたごはんは昼前には下げて、家族がいただくようにします。
また、命日や、法要の時に備える「霊供膳」は故人が好きだった食べ物を供えます。
ちなみに、浄土真宗には、霊供善のしきたりはありません。
日常的な供養の方法について
起床したら、身なりを整えてから仏壇の前に座ります。
家族がごはんを食べる前に、仏様にお水、お茶、ご飯をお供えします。
また、お土産や頂きものなどがあれば仏壇にお供えし、手を合わせるようにするのもいいでしょう。
仏壇での日々の礼拝は、故人や先祖に対しての「感謝」の気持を思い出させてくれます。
家族との別れはとても悲しいものです。
年月が解消してくれるとはいうものの、ふと思い出して涙を流してしまうことがあります。
しかし仏壇の前に座り、故人に話しかけることで、気持を落ち着かせることもできます。
仏壇で故人のことを思い出しながら供養することは、いつも見守ってくれるという実感につながるのかもしれませんね。
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